聖一朗コラム

夫婦ってだんだん似てくるものなのか?『似たもの夫婦』と呼ばれる根拠を解説します!

似たもの夫婦の根拠

こんにちは。聖一朗(@sei01row)です。

夫婦も長年連れ添ってると、よく知人から「二人って似たもの夫婦だよね」と言われる事が多くなってきませんか?

それって一緒に生活をしてるうちに、ホントに似てくるんだと思いますか?

それとも最初にパートナーを選ぶときに、どことなく自分に似た人を選んでるんですかね?

実はこれってどっちも正解だったりします!

今回は『似たもの夫婦』と呼ばれる根拠について書いていきたいと思います。

目次

生活しているうちに似てくる根拠

似たもの夫婦

シンクロニー現象

ご夫婦でテレビや映画を見ている時に、お菓子に伸ばした手が何故かよく触れ合ったり、トイレに行こうとするタイミングが重なったりって事がありませんか?

実はこれって、仲の良い夫婦やカップルに起こる『シンクロニー現象』と呼ばれるものなんです。

逆に言えば、このような同調が起こる二人の『仲が良い証拠』とも言い換えられますね。

これって意識して合わせようと思っているわけではなく、無意識に重なってしまっていると思います。

なぜこんな事が起こるのかっていうと、好き同士の二人の間には『好き』という感情が重なり合って“心理的同調”が起こります。

つまり気持ちがシンクロすることにより、お互いの行動に影響が出るというわけなんです。

これは仲が良い二人だから起こることで、長年一緒にいるからと言って必ず起こるという事ではありません。

相手の気持ちがイマイチ分からないんだけど・・・という方は、自分のついやってしまう癖を相手がやっていないかを観察するのもいいかもしれませんね。

ミラーリング効果

これは『言動や仕草を敢えて真似する事によって、相手に交換を抱かせる』という効果の事です。

日本語では『姿勢反響』とも呼ばれます。

人は無意識か意識的かに関わらず、相手を真似るという行為が相手に対する尊敬や好意的な気持ちの表現として認識するんですね。

これはどちらかというと、無意識というよりは心理学的な要素が大きく、例えば自分が好意を持っている異性に対して、その癖や行動を真似る事で相手が「自分はこの人の事が好きなんだ」と錯覚させるテクニックとして用いられる事が多いですね。

だから夫婦ゲンカをしてしまって、仲直りしたいんだけど言い出せない時などに効果を発揮する良い方法のひとつです。

同じ食事と生活リズム

シンクロニー現象やミラーリング効果などと言ってる前に、同じ屋根の下で生活をして、毎日同じものを食べて、生活習慣も同じなら似てくるのも分かる気がしませんか?

顔を構成している要素は骨格だけではなく、筋肉・脂肪の付き方によっても左右されてます。

食事で硬いものがよく出てくるご家庭なら、長年のうちに骨格に変化が起こったとしてもおかしくないですし、夜更かしや早起きが習慣のご家庭なら、寝不足などで表情にも変化が現れるかもしれません。

一緒にいる時間が長ければ長いほど、同じ食事や生活リズムが一緒なので、他人同士での顔が似てくるという事もあり得る事なんですね。

似た人を選んでいるという根拠

選ぶ段階で

夫婦の類似性の研究

ミシガン州立大学の臨床心理学博士が、 1296組の夫婦を対象に『夫婦の生活特性の類似』についての調査を行いました。

調査方法はアンケート形式で『ポジティブな情動性』『ネガティブな情動性』『計画性や危険回避などの制約』といった内容で約200問、結婚期間が長くなるとともに夫婦間の類似は増すのかどうかを分析したものです。

これによると、夫婦は期間が長いほど性格が似てくるという事ではなく、似たもの夫婦は結婚する段階で、既に自分に似た相手を選んでいたという結果が出たそうです。

夫婦二人の性格が似ているという事は、当然のように二人の間の子供にも同じ特性が伝わる可能性が高く、『似たもの夫婦』の間に誕生した子供も含めて『似たもの家族』になっている事が多いわけですね。

自分の顔が一番好き

人相学の一つに『好きになる人は自分の顔がベースになっている』という事があります。

「どんな人が(顔が)タイプなの?」と友人などに聞いてみると、「目が二重で丸顔で・・・」なんて答えが返ってきますよね?

この好きなタイプっていうのを目や鼻、眉毛の形や輪郭、唇の厚さなどとパーツごとに分割してみると、聞いた本人の特徴にマッチするポイントが意外と多かったりするんです。

好きだと思う顔は、自分の顔との共通点を見出して惹かれている事が多い。

つまり自分の顔が一番好きなんですね笑

性格は顔に出る?

一言でハンサムだったり美人だったりと表現しても、惹かれる顔とそうでもない顔がありますよね?

あなたが好きなのは、優しい柔和な顔?それともキリっとした主張の強い顔?

これも『性格は顔に出る』としたら、納得できることになります。

話していると共感できるところが多い人や、一緒にいると落ち着く人などは、まさに自分自身が居心地がいい証拠。

自分にとって居心地のいい人の顔って、ハンサムだとか美人だとかなんて気にならないはずです。

つまり性格が合う人については、自分にとって嫌な見た目でもないという事になります。

自分にないものに惹かれる事もある

仲良しの二人

似たものや自分に近いものに惹かれるという事がある反面、人は自分にないものに惹かれるという傾向があるのも事実です。

例えば、大輔花子というお笑いコンビは、奥様の方がおしゃべりでご主人の方は口下手だとう、全く正反対のカップルです。

これは『相補性の法則』といって、心理学では自分にないものを相手で補おうとする心理から起こる現象をいいます。

ただこれはお互いの理解がない段階では起こりえないことで、良く知らない相手が自分とは正反対だった場合『こいつとは合わないな』という判断になるだけです。

ただお互いの理解が進んでくれば、お互いの長所・短所を知り、相互補完の関係になれるため、うまく役割分担をするという付き合いが成立します。

でもお互いにどうしても譲れない事があったり、何年たっても理解できない事があったりすると、長期間一緒にいるという事が困難になることがあります。

つまり『似たもの夫婦』ではない場合、凹と凸がうまくかみ合ったならベストパートナーになれるという事になります。

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長期間のすり合わせが秘訣

似たもの老夫婦

夫婦として長い間一緒に暮らしていくという事は、決して良いことや楽しいことばかりではありません。

いくらお互い性格や表情が似ているといっても、同じ人間ではないわけですから意見が衝突することもあります。

衝突したときの相手への理解は、1度や2度の出来事では到底出来る事ではないです。

あるときは自分の意見を曲げて妥協点を探り、またある時は自分の主張を通し、相手に理解を求める必要がるときもあるでしょう。

そんなすり合わせを積み重ねることで、場面ごとでのお互いの思考が理解できるようになり、ゆくゆくはそれが同調につながっていくのだと思います。

だから『似たもの夫婦』になるのは、お互いの似た部分に惹かれて一緒になり、また自分にないものを補ってくれる存在でありながら、生活していくことでだんだん近づいていく(似ていく)という事なんですね。

一見、顔まで似てくるというのは奇妙な事のように感じますが、しっかりと根拠のある事でした。

今ご夫婦であるお二人や、これから一緒に家庭を築いていこうと思っているカップルの方、是非お相手の顔をじっくりと見てみる機会を持ってみてはいかがでしょうか?