こんばんわ。聖一朗(@sei01row)です。
関東のバイク乗りにとって、千葉は山あり海ありでツーリングに出掛けるには最高の場所です。
今回は地元千葉の“駆け出しライダー”聖一朗が、外房と呼ばれる地域(一宮市・勝浦市・鴨川市)のおすすめスポットを紹介します。
『千葉はよく来るけど、穴場スポットを知りたい』『適度にワインディングを攻めたり、景色を楽しんだりしたい』というライダーさんに読んでもらえたら嬉しいです。
目次
ショートワインディングでウォーミングアップ
千葉の外房方面にツーリングに行くなら、京葉道路の千葉南ICで高速を降りて茂原街道を南下するルートがおすすめです。
南下する途中から『大仏通り』や『うぐいすライン』といったショートワインディングを経由する事が出来て、これから峠へ向かうにあたってのウォーミングアップになるからです。
ボクのおすすめは茂原街道で潤井戸の交差点を左折し、まず『大仏通り』に向かいます。
大仏通りは道幅も広く、路面状態も悪くありません。
ちなみに、この『大仏通り(だいぶつどおり)』の名前の由来は、“奈良の大仏”から来ています。
詳しくは、コチラの記事をご覧ください↓
千葉の大仏と言えば鋸山?いえいえ、市原市に『奈良の大仏』があります。
この通りには程よくカーブとストレートがあり、さらに追い越しもOKなので時々走っている軽トラックもサッと交わすことが出来るんです。
さらにそのまま『うぐいすライン』にもつながっているので、クラッチの具合やタイヤの状態をチェックしながらワインディングを攻める事が出来るのが魅力です。
こちらも大仏通り同様、程よくカーブとストレートが連続しているんですが、大仏通りに比べると、路面状態はあまりよくありません。
ただ、昨年の11月に土砂崩れがあり、2019年4月現在、まだ通行止めが続いています。
まずは一宮市へ
うぐいすラインから原田の交差点(左角のセブンイレブンが目印)を左折して国道409号線(房総横断道路)を進み、そのまま国道128号線(外房黒潮ライン)へ。
最初の目的地は『東浪見の鳥居』を見に行きます。
釣ヶ崎海岸の『東浪見の鳥居』
『東浪見の鳥居』は釣ヶ崎海岸の入り口にポツンと建っています。
ポツンとというのは、鳥居は立っているけど神社のお社らしきものが近くにないからです。
この鳥居が何なの?と思われるかもしれませんが、実はこの鳥居のある釣ヶ崎海岸は2つの事で有名な海岸なんです。
まず1つ目は『星空撮影スポット』
ここは天気が良い夜は“鳥居と天の川が一緒に撮影できるスポット”として有名です。
参考リンクはこちら→千葉の星空撮影スポット「東浪見海岸」天の川と鳥居が撮影出来る場所
そして2つ目は『2020年東京オリンピック・パラリンピック』のサーフィン競技が行われる会場になってるんですね。
写真のような横断幕が貼ってありました。
ボクが行った日も天気が良かったので、かなり多くのサーファーが海に出ていました。
国道128号線沿いは、サーフショップやおしゃれなカフェなどもかなり多く建っており、オリンピックが開催された海岸となれば、さらにこれから有名になって行くでしょう。
そしてそこからほんの数キロの所には津々ヶ浦という海岸があって、そこには夫婦岩(雀島)という景観の良い場所もあります。
写真がその夫婦岩ですね。
なんとも美しい場所です。美しい場所なんですけど、ちょっと残念なのは釣り人が凄く多い所です。
写真には写ってませんが、この両脇の岸壁にはビッシリと釣りをしている方々がいました。
ここでも天の川との写真が撮れるようなので、夜のドライブなんかで行った方がいいかもです。
太東埼灯台は眺めが最高!
津々ヶ浦のすぐ隣には『太東埼灯台』がありますが、灯台自体はちっちゃくて上に登る事も出来ないです。
なので大した事はないんですが、ここからの眺めは最高でした(それがパノラマ写真です。
パノラマ写真からはよく分からないと思いますが、ホントに地球が丸いというのが分かります!
見晴らしが良いためか、戦時中はここに砲台や電波の探知機が設置されていたようで(確かに外房なので、海の向こうはアメリカです)、その跡がいまでも残されています。
とにかく、青くきれいな海をずっと見ていたいという方には、ここはホントにおすすめ。
ベンチやトイレもあるので、お弁当を持って行ったりドライブデートなどで訪れるスポットとしてもいい場所でした。
外房と言えば『月の砂漠』
『月の砂漠』という歌を聞いた事があると思います。
そのモチーフになったと言われてるのが、御宿海岸です。
海辺には石碑やラクダに乗った王子様とお姫様(なのかな?)の像が建っています。
御宿海岸は海水浴場としても有名ですね。海岸の近くには『月の砂漠記念館』もあったり、海水浴場なのにプールもあるという場所です。夏場に旅行がてら足を運ぶのも楽しいですよ!
『遠見岬神社』と『お万の布さらし』
お昼ご飯は、遠見崎神社近くで勝浦タンタンメンを食べました。
そしてお腹がいっぱいになったら、腹ごなしに神社へお参りに・・・。
最初はひな祭りで有名な石段を上がります。上がって振り返って見ると、この高さで「登らなきゃ良かった」と後悔をしたりなんかして。
でもこれで終わりではなく、さらに石段は続きます。
息を切らせて、ようやくたどり着いた所でお参りを。
この遠見岬神社はもともとは岬突端の富貴島という島にあったんですが、昔々の大津波で流されてしまったそうです。
そして今の場所に改築されたんですが、旧遠見岬神社の鳥居は未だに海に建ってます。
津波でも、鳥居だけは大丈夫だったんでしょうか?
ひょっとしたら神が成せる技なのかもしれませんね。
この鳥居が良く見える所をふらふらと探していると、近くに『八幡岬公園』がありました。
鳥居の写真はこの公園から撮影しましたが、この公園内には『お万の布さらし』というスポットがあります。
ここは断崖絶壁になっていて、公園の入り口には『命の電話』の看板があるというスポットのようです。
この銅像の方がお万様です。(後ろに小さく見えるのは勝浦灯台)
お万様は知ってますよね?・・・え?知らない??
はい。ボクも知りませんでした。すみません。
じつはこの方、かの有名な水戸黄門こと徳川光圀のおばあちゃんなんですね。
お万様の幼少時、豊臣秀吉の軍勢から逃れるためにここにあった勝浦城より崖に白い布を垂らして小舟で伊豆へ逃げたというエピソードがある場所なんです。
お万の布さらしが無かったら、水戸黄門の話は無かったかもしれないという場所なんですね。
詳しくは千葉県のHPよりご覧ください。
ちなみにここ勝浦には、JAXAの宇宙通信所という素晴らしいスポットもあります。コチラもおすすめです!!
『おせんころがし』
今回のツーリングのしめくくりは鴨川にある『おせんころがし』に行きました。
その昔、豪族の一人娘だったお仙さんはある日年貢に苦しむ領民が強欲な父の殺害を計画している事を知り、その身代わりとなって断崖から投げ込まれてしまったという悲話が残されている場所です。
領民たちがお詫びに立てたのが、ここに建っている石碑だそうです。
この事件をきっかけに強欲は父も心を入れ替えたという事だそうですが、
ここは先ほど紹介した『お万の布さらし』よりも断崖絶壁で、何となくですが負のオーラ的なものを感じるスポットです。
ここはその昔「おせんころがし殺人事件」の舞台になった場所でもあります。
この写真の崖は、石碑の左側から覗ける場所なんですが柵はありません。
それにここは石碑が建っているだけの場所で、観光するようなところでもありません。
すぐ隣には昔『行川アイランド』というテーマパークがあり、今は廃墟化しています。
まさに心霊スポットとなり得る場所ですね。
ここから戻る時に、背中にあの東京湾観音のトンネルでも感じたような寒気がしたのは、気のせいだったのか?それとも・・・。
まとめ
外房でツーリングや観光というと、鯛の浦や誕生寺、鴨川シーワールドに勝浦海中公園などの有名なスポットのみが紹介されますよね?
でもボクのブログでは若干マニアックな、通が喜ぶようなスポットを紹介させて頂ければと思いました。
それはその他にも良い所や楽しめるスポットがたくさんあるからです。
それはそうと、今回ボクは重大なミスを犯してしまってました。
バイクの写真を撮ってなかった事です!!
これじゃあバイクで行ったと言えないじゃないかぁ~~~!!(最後におせんころがしの入り口にて撮影)
次回はしっかりバイクとおすすめスポットの写真を忘れずに収めたいと思います・・・。