B'z

B’z NEWアルバム『NEW LOVE』リリース!発売から1週間聴き込んだのでレビューします!

B'zのお二人

こんにちは。聖一朗(@sei01row)です。

とうとう待ちに待ったB’zのニューアルバム『NEW LOVE』が発売になりました。

そして6月8日からは『B’z LIVE-GYM2019 Whole Lotta NEW LOVE』ツアーがスタートします!

今年のB’zファンにとっては、B’z漬けの1年になりそうですね!

ニューアルバム発売から1週間経って、もちろんボクは通勤途中から営業中の車の中でも、ず~~~っと聴きっぱなしです。

電車で快適に聞けるようにとワイヤレスイヤホンまで買ってしまいました。(こちらの記事で紹介してます

今回は1週間聴き込んだ曲ごとのレビューを雑誌『BURRN!(2019年6月号)』の記事内容も踏まえて書いて行きたいと思います。

BURRN!
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目次

マイニューラブ

B’zのアルバムの1曲目といえば、Las Vegas(EPIC DAY)やDinosaur(DINOSAUR)、アラクレ(BIG MACHINE)、F・E・A・R(Brotherhood)とあげればキリがないんですが、オープニングとしてガツンとくる曲が多いですよね?

このマイニューラブはどちらかというと曲調がポップでグルービー。

ガツンとファンの心を鷲掴みにしてくるというよりは『さぁみんなで盛り上がっていこう!』といった雰囲気が漂います。

稲葉さん曰く・・・

30周年が終わった後のリラックスした気分で好きな曲を作る、というのがコンセプトだった感じなので、今回はもっと柔らかく、ニュートラルな感じで、と。「DINOSAUR」とか“HINOTORI”とか、シンプルで強い響きでグワーッとくるイメージのほうじゃピークまで来たので、今回はパッと形が浮かんでこないような、もうちょっとリラックスした感じのものを・・・
引用:『BURRN!(2019年6月号)』より

・・・と語っています。

さらに、アルバムタイトルの『NEW LOVE』とはリンクしていないという事らしいです。

30年目が過ぎて、「また新たな気持ちで活動に臨む」というB’zとしての心境というか、僕たちの恋焦がれている音や歌を表現しているのが「NEW LOVE」という言葉なんですよ。

引用:『BURRN!(2019年6月号)』より

歌詞にある通り「新しい恋のようなもの 見つけに行こうよ」と、これからも新しい音や歌を探していくという気持ちを表現している曲なんですね~。

オープニングでのガツンを期待していたボクとしては最初、この変化に違和感を感じていたものの、1週間の聴き込みで“これこそがB’z”と感じるようになってきました。

兵、走る

この曲は知ってる人も多いと思いますが、『ラグビー日本代表の応援ソング』として作られた曲です。

ボクはファンだからなのですが、この曲を聴いたとき『B’zの二人は天才なんじゃないか?』と本気で思ってしまいました。

メロディも歌詞も、ラグビー日本代表そのものだからです。

メロディは始めしっとりと始まります。ここは代表チームが控室でリラックスしているところ。

そして『エイエイエイオーエイエイオー』の掛け声。これはグラウンドに入場している姿。

観客席から選手を鼓舞する雄叫びが聞こえています。

そしてそこからメロディが疾走していきます。試合開始ですね。

そして歌詞は泥にまみれた代表選手たちが浮かびます。『あなたは先の方 ずっと先の方』とは、追いつきたくてもなかなか追いつけない強豪国をイメージしているんでしょう。

さらに秀逸なのが、2番の歌詞です。

『花吹雪乱れ散る中』とは?なぜこの時期に花吹雪なのか?

そう!ラグビー日本代表のエンブレムは『桜の花』がモチーフになっているんですよね。

『花吹雪乱れ散る中 浮かれる者などいない』

代表に選ばれても、誰一人として奢りは無い様を見事に表現しています。

その他の部分も聴き込めば聴き込むほど、ラグビー日本代表選手がガムシャラに走り回っている様子が浮かんでくるんです。

この天才二人が長年培ってきた表現力なんですね。スゴイです!

WOLF

何?『俺は荒野』って。カッコ良すぎでしょ?反則だわ、ホントに。

こちらはドラマ『SUITS』の主題歌で、一番よくかかってる曲かもしれません。

ホーンセクションで始まるアレンジは、アイデアこそ松本さんですが、今回のツアーからサポメンに加わったYTだそう。

YTは前作『DINOSAUR』でもアレンジャーとして参加。

新しいB’zサウンドを生み出すには、欠かせない存在となっています。

松本さん曰く・・・

ツアーの中(HINOTORIツアー)仙台でやった時(打ち合わせを)、すぐにイメージが湧いたんですよ。イントロとかヴァース、いわゆるAメロあたりの感じは、その後自分の楽屋に戻ってすぐ創りました。

引用:『BURRN!(2019年6月号)』より

・・・ちょっと待って、曲ってそんなにすぐポンポンと作れるものなの?と聞いてみたいですね。

稲葉さんは・・・

往年のディスコとかダンス・ミュージックのサウンドは松本さんからよく出てくるので、B’zっぽい曲だなと思います。

引用:『BURRN!(2019年6月号)』より

この曲を聴いてボクなりに思うのが「稲葉さんって韻を踏むのがうまくなったな」という事です笑

B’zの曲ってけっこうこの『韻を踏む』のが多いと思うんですけど、古い歌は語呂合わせが強引なんですよね。

でもこの『WOLF』はとても自然に感じます。だから聴いてて気持ちがいい♪

B’z初心者の方にも入りやすい曲ですね。

デウス

前奏で松本さんのギターリフがガツンと来て、サビは軽快な感じ。そして間奏はカントリーミュージック的な雰囲気。

感想部分だけ聞いていると、ディ○ニーランドのクマたちが演奏しててもおかしくないように聞こえます。

B’zの特徴のひとつである『変調』がフルに効いている曲ですね~。

間奏でのコーラスのような声はYTの声だそうです。また稲葉さんの『もっともっともっと~』がとてもセクシー笑

『BURRN!(2019年6月号)』で稲葉さんがこの歌を語ってる部分で、携帯電話の中に歌詞のアイデアを断片的に保存している。と語っています。

ー(歌詞のアイデアが)どのくらい溜まってるんでしょう?

稲葉さん;もう、無限にあります。凄い数ですよ。(笑)

引用:『BURRN!(2019年6月号)』より

無限に・・・?ファンとしては嬉しい限りですね!だってまだまだB’zはこれからも続いて行くって事ですからね!

ちなみにこの中のブルースハープは、もちろん稲葉さんの演奏。アイデアは松本さんが出されているそうです。



マジェスティック

B’zファンは何人、この曲を聴いて涙をこぼしたんでしょう?ボクもその一人ですが・・・。

HINOTORIツアーの時には既に『ポッキー』のCMで流れていた曲ですね。

B’z Preasure in Hawaiiでも演奏されましたので、新しいアルバムの中でファンとしては最も馴染みがある曲です。

ボクの“泣きポイント”は『ためらわないで もう俯かないで 何気ない言葉ひとつで明日も変わる』という歌詞。

ポッキーのCMの映像と重なって、切なさが伝わって来ます・・・来るのはボクだけでしょうか?

この中に登場する『魔法のスティック』とはポッキーの事。

「商品にちなんだ言葉を入れてもらいたい」というリクエストがあったんです。

引用:『BURRN!(2019年6月号)』より

リクエストで『魔法のスティック』が出てきて、さらにマジェスティックというワードが出てくる・・・。

ちなみにマジェスティックの意味は『荘厳な』とか『威厳がある』らしい。

『君の声はマジェスティック』・・・なるほど。

MR.ARMOUR

最近は少なかったと思うんですけど、これもよくB’zの曲では登場する“女性目線”の曲。

それに『有頂天』や『CHAMP』などでも取り上げられてるSNS上での事をモチーフにしてます。

ボクも多くのSNSをやってるんですけど、素直に共感できる曲ですね。

ちょっと良かった事を書き込むと「ボクはもっとこうでした」とか「常識としてはこうですよね?」とか。

顔が見えないから、ついやってしまう書き込みを喰らう事って多いんですけど、そんなときの気持ちをうまく代弁してくれてて好きな曲です。

まさに『ダサい鎧を脱ぎ捨てて 生身でぶつかってよ』と言いたくなっちゃいますよね。

Da La Da Da

松本さんがこのように語ってます。

ギタリストとしてはこういう曲はやりたいものですけど、ヴォーカリストとしてはなかなか難易度が高いんじゃないかな。でも、そこを面白がって歌詞を乗せて歌うというのが、彼のいいところなんですよね。

引用:『BURRN!(2019年6月号)』より

B’zの良い所って、このお互いのリスペクト感ですよね~。

さらにボクはB’zの曲にたまに登場する“ネガティブ男”も大好きなんですよね。

『知らない事 知らないと言えない』とか『つま先立ちしてる』とか・・・。

ファンの皆さんは今必死で曲を覚えている最中だと思いますが、この曲って一番覚えづらいですよね?

それなのに『Da la da da da』という部分だけが印象強く飛び込んでくるんですよね。

ライブでの演奏も楽しみな曲ですよね~。

恋鴉

B’zの歴史の中で後半によく登場してくるブルース調で、ギターの歪みにゾクゾクする1曲ですね。

元カノへ向けての未練を『恋の滓』『冷たい魔法』という表現をするなんて、そんな人は稲葉さんしかいないですよ。最高すぎます!

辛い失恋をしたときには、絶対に聴きたくなる曲ですね。っていうか、そんな事はないですけど、そんな人がいたら薦めたいですね。

鴉のイメージは・・・

ギターとユニゾンで歌うところが最初にあって、そこで自分で勝手に「鴉」を連想して。(笑)そこからじゃないかなぁ、「鴉」がモチーフになったのは。

引用:『BURRN!(2019年6月号)』より

はい!鴉のイメージピッタリです!!

Rain&Dream

この歌詞にあるような事を、稲葉さんは過去に先生に言われたことがあるそうです。

その時の先生に聞かせてあげたいですよね~。この天才に向かってどの口がそんな事を言ったんでしょう?

この一連の歌詞も素晴らしいですが、この曲はやっぱりエアロスミスのジョー・ペリーと松本さんのギターバトルが凄すぎますよね。

特に最後に差しかかった掛け合いの部分。どっちがどっちなのかが良く分かって、さらにそれぞれが良い具合の主張を繰り返してます。

これ、実際のライブにジョー・ペリーが来て演奏してほしいですよね~。無理だと思いますが・・・。



俺よカルマを生きろ

ここに出てくる“カルマ”って何だろうと思って調べたら仏教の言葉で『因果応報』の意味だそうです。

どんなことでも自分に帰って来るという事→『自業自得の道』ですね。

歌舞伎の舞台を見て影響を受けたと言っていますが・・・愛之助さんの・・・ですかね?

曲調はボクらの上の世代の感じですよね。ハードロックっぽくても歌謡曲っぽいみたいな。

『もう戻るもんか~!』は相変わらずシビれますね~。

ゴールデンルーキー

明らかに若者に対してのメッセージソングですよね。

ゴールデンルーキーってタイトルですので『期待された若者』なのかな?と思いましたが真逆ですね。

引きこもってたり、将来を見ていない若者たちに対して『君たちはこれからの人材なんだよ』『夢を持って進んでほしい』という稲葉さんの気持ちが乗ってます!

「華のある夢は持てない」という人はいっぱいいると思うんですよ。でも、夢が決まってなくてもとにかく生きていればみんなが“ゴールデンルーキー”だっていう括りで。

引用:『BURRN!(2019年6月号)』より

今自分も大分オッサンになって、若者を見るとそう思いますもの。自分が若いと気づかないと思いますけどね。

SICK

これも“女性目線”の曲ですね。『好きだから嫌い ていうか大嫌い』・・・まさにSICK(病気)ですね。

恋をしてしまったんでしょうね。『こんな世界だけが私の全て』なんですよね、結局。

この曲で注目なのが、前奏と間奏のベース!これはモヒちゃん(モヒーニ・デイ ※新しいベースのサポメン)ですよね?

女性目線の曲でベースの目立つ曲!まさにモヒちゃんの「これからよろしく」ソング・・・と思いきや!

曲の最後は、キーボードサウンドで終わっていくという・・・サム(サム・ポマンティ ※新しいキーボードのサポメン)も登場するという・・・。

これはライブで盛り上がりますね~~♪ 楽しみ過ぎる~!!

トワニワカク

この曲は去年のHINOTORIツアーを真っ先に思い出しました。

今までに無かった稲葉さんの不調。これはやっぱり歳のせいなんじゃないかな?って。

稲葉さんの『純粋な願い』のような気がしたんですよね。

さらに最後の歌詞『同情なんか必要ない 私は諦めない 嘲笑なんか気にならない 私は諦めない』って。

ファンの皆さんは、きっとそう思いたくないんだけど、でもいつかは来てしまうB’zロス(お二人の高齢によって)を否定したいという気持ちを持ってると思うんです。

でもこれを聴いたときに、それを思ってるのはやっぱりお二人なのかなと。

これがホントの気持ちだと思って聴くと、心に突き刺さって来るものがありますよ。

まとめ

最初の曲マイニューラブで『さぁみんなで盛り上がっていこう!』と始まって、最後の曲トワニワカクで『まだまだ終わりたくない』となる、この『NEW LOVE』。

30年をひと区切りとしたならば、31年目からのリスタートにピッタリのアルバムです。

ボクは30年近くB’zを聴いてきてますが、そうではなくまだB’zを聞いた事のない方でも、このアルバムは手に取って、聴いてみて頂きたい1枚です。

また今年のLIVE-GYMがどうなるのか?さらに来年以降、どう進化していくのか?

まだまだB’zから目を離せませんね~!!

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