こんにちは。聖一朗(@sei01row)です。日本代表を“ドーハの悲劇”の頃から応援しています!
さぁ!アジアカップも準々決勝となりました。やはりベスト8となると、ほとんど予想通りの国が上がってきますね。
今回対戦のベトナムも東南アジア大会の優勝国です。日本からすれば格下と言われるチームですけど、決勝トーナメントまで勝ち進んでるチームですので、油断はできません。
中2日で迎えた今回の試合。疲労がたまってきている決勝トーナメント。そして準々決勝から取り入れられるVAR判定(ビデオ・アシスタント・レフェリー)。状況はだんだん厳しくなります。
それでもベトナムを下し、結果として4強入りを果たした日本。マッチレビューで振り返っていきたいと思います。
ちなみに予選のマッチレビューはコチラ↓
決勝トーナメント1回戦のマッチレビューはコチラ↓
まずはスタメンから
GK 権田修一
DF 酒井宏樹 富安健洋 吉田麻也 長友佑都
MF 遠藤航 柴崎岳(ダブルボランチ)
堂安律 南野拓実 原口元気
FW 北川航也(ワントップ)
大事な一戦と思いきや、大迫はスタメンではありませんでした。やはりケガの調整がまだなのか、次の試合にはスタメンを期待します。
前回までの試合で結果が出ている選手を中心に構成されてます。FWは累積警告の武藤、ケガの不安がある大迫という事での北川先発でしょうか?
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目次
今回から導入のVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定
平たく言ってしまえばビデオ判定ですね。ただ何でもビデオ判定をするわけではなくて、①ゴールが決まった時の状況 ②PKの判定 ③レッドカードの判定 ④カード対象選手の状況
・・・という4つのきわどい判定の場合に登場します。今回の試合を見る限り、ビデオを見ている審判員が主審に連絡しているようでした。ベトナム戦はこのVARの試合でした。
前半
ベトナムは基本的には3バックというフォーメーションで、守る時は5バックになるという変則3-6-1の布陣です。
トルクメニスタン戦でも分かるように、ディフェンスラインに5人も並ばれたらスキを見つけるのに大変なんですね。
やはり堅守からのカウンターで何度か危ないシーンを迎えます。恐らく次のイラン戦も同じような攻められ方になると思いますので、しっかり準備をして臨んでほしいです。
ベトナムは日本代表に比べても平均身長が5㎝も低い中、これはヨーロッパでのチームでも見られますが、背が低いチームは早いパス回しの足元で勝負をするというのが定石といえます。
パス回しはいいんですが、ベトナムは守りにウエイトを置いてしまっているので、ディフェンスラインが疎かになる傾向があります。なかなかラインを上げない為中盤の人数がまばらになり、空いたスペースへ柴崎のスルーパスが飛んでいきます。
ただこの試合に限ってですが、日本はパスが雑でした。柴崎・遠藤あたりの選手がボールを持つと、みんなディフェンスの裏を狙って走ります。でも走ってマークを外す勢いはあるものの、なかなかボールが出てきません。
前半の23分。コーナーキックを吉田が合わせて、1対0・・・と思いきや、ここでVAR登場!!
ゴール前の混戦で密集していても後で再生された映像では、しっかりハンドでした・・・。吉田キャプテン・・・残念でした。
そして前半が終了。
いくら引いてる相手とはいえ0対0での折り返しは、ちょっと良くないですね。ボールを持っていない選手の動きが良くない為に、スペースが出来ない=攻め手が出来ないというわけです。
両サイドバックが深い所まで切り込んだ場面も少なく、日本の良い所だけがつぶされています。
北川も足を使った動きはいいんですが、楔が作れないのでボールが前線に収まらないんですね。
そして後半戦です。
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後半
ベトナム人というのは勤勉な方が揃っているのか、ディフェンスが基本に忠実で誰がどんな時に何をするかを、共通認識として持っているのでカウンターに繋がるいいスルーパスが出てきます。
後半なっても5バックは変わらずですが、このようにガッチガチに固められる時は、早いパス回しでウラをとる動きを繰り返していかないとチャンスは作れません。
それに解説の松木さんも言ってましたが、ドリブルで切り込んで行くのも効果的です。ドリブルで一人抜くと必然的に近くにいた選手がつられて守りにきます。そうやって引き付ける事でスペースが生まれます。
そんな中とうとうチャンスが訪れます。後半の11分でした。
堂安がペナルティエリア内で倒されます。でもファウルは取られずに試合が続行されますが、その後試合が止まり、再び出ましたVAR判定!
堂安を倒したシーンまで戻りPKになります。これを堂安本人が決めて1対0。ようやく先制点が入ります。
この後はベトナムも攻めなくてはいけません。そうなってくると日本もパスがうまくつながってきます。いつもの日本の良い所が出だします。2列目の選手が追い抜くプレイだったり、高い位置でもインターセプト。
原口のドリブルで切り込んでのシュートや北川の見えないところでのポジショニングなど、選手それぞれも持ち味を発揮してきます。
そして26分、とうとう大迫を投入(北川と交代)、短い時間ではありますが試合勘を取り戻すためでしょう。
32分に原口に代わって乾を投入。少し足が止まり始めたベトナムをたたみかけます。
ベトナムもカウンターを繰り出しますが、リズムに乗ってきた日本の前には止められてしまいます。
後半アディショナルタイムに南野に変えて塩谷を投入しますが、そのまま1対0で試合終了。
まとめ
今回は相手が格下という中で見えてきた日本の課題。それはディフェンスです。
バックパスを失敗して相手に奪われたり、ドリブルで入ってきてるのに誰も行かなかったりと、点が入ってもおかしくないという状況でした。
お得意の4バックでしたが、両サイドが勝負しない展開。ディフェンスが落ち着かないと結局、攻める選手も守りに戻って来なければいけません。それではカウンターも一歩出遅れます。
これからイラン・韓国・オーストラリアなどと戦う上では、必ず修正しないと勝てません。
まだ土がついていない森保ジャパン。この後控えている『コパアメリカ』も見据えてアジアの頂点になって欲しいですね。