こんにちは。聖一朗(@sei01row)です。元体育講師をしてました。その時のノウハウをちょっと教えちゃいます。
以前『逆上がり』について書いた記事が大反響(・・・でもないですが)だったので、今回は第2弾になります。
今回は幼児・小学校低学年向け『前とび』が簡単に出来るようになる練習法です。
目次
やってしまいがちな跳び方
肩に縄とびをかついでしまうんですね。
縄とびが初めてな子は、縄を回そうとするとこの姿勢になります。
こうすると縄がそこで止まってしまう為、回せなくなってしまいます。
その後、③のように前にある縄をぴょんと飛び越えて、①の姿勢に戻る。
この繰り返しになります。見た事ありませんか?
跳び方を知らないんですから、無理もありません。
これを普通の跳び方に直すのって、結構大変なんですよね・・・。
普通の跳び方が出来ない理由
普通の跳び方って、イラストのように縄とびのグリップを体の横中央で回すフォームですよね?
ここで縄を回す事で、縄の回転が一定になりまた腕への負担が少なくなるので回しやすく、何度も飛べるようになります。
ではなぜ縄とびが初めての子は、縄を回す事が出来ないんでしょうか?
その理由は二つあると考えます。
まず一つ目は、縄を回したことがないので、その挙動がどうなるのかが予測できないという点です。
どのようにしたら体の周りを縄が回るのかが分からないので、腕の振りがオーバーアクションになってしまうのです。
もう一つは、子供用の縄跳びは回しやすいように縄もグリップも軽量に作られています。そのため逆に初心者にとっては回しずらくなってしまうのです。
この二つの課題を克服する事が出来れば、あとは簡単に跳べるようになってしまいます。
その前に、縄の適切な長さは?
よく「縄の長さはどうしたらいいですか?」という質問を受けていました。
答えは『その子の跳びやすい長さがベスト』です。もちろん長すぎては跳びづらくなりますが、長さについては個人個人跳びやすい長さが違います。
例えば、2重跳びや3重跳び、ハヤブサがとてもうまい人は、縄が体のスレスレを通るくらい短くしますし、長めが跳びやすいという人もいました。
上達への早道としては、自分が跳びやすい長さを自分で見つけるのが一番です。ただ、その長さを決める時は大人の手伝いが不可欠となります。お子さんと一緒に相談しながら決めて下さい。
秘密兵器『サランラップ』の芯!
前述した二つの課題を簡単に克服出来る練習方法として、サランラップの芯を使う方法が一番いいです。
イラストのようにサランラップ(サランラップじゃなくても普通のラップで大丈夫です)の芯を縄に通します。
こうすることによって、回すとラップの芯が頭の上を通過するのが分かりやすく、また芯を通る事で縄に適度な重みが生じるので、遠心力で回しやすくなります。
また、足元を通過する時も芯が通過しますので、どこに縄が通っているかが分かって跳びやすくなるんです。
このまま縄を回して跳ぶ練習を数分するだけで、ほとんどの子が前とびが出来るようになります。
このまま数回練習して、縄の回り方がスムーズになってくれば後は芯を外して跳んでみて下さい。
先ほど回しにくかった縄がウソのように回るようになります。もちろん縄をかつぐ姿勢も矯正できます。
まとめ
子どもに縄の回し方はこうやるんだよと口で教えても、なかなか理解できないです。そこでラップの芯を使う方法で、自分の感覚で覚える事さえできれば、前とびなんて怖くありません。
ラップの芯がなかったら、トイレットペーパーの芯で代用が出来ます。代用出来るんですが、ちょっと紙が柔らかいのですぐに傷んでしまいます。その点ラップの芯は硬さもあり、重さも重すぎず縄とびの練習にはぴったりです。
これから縄とびのシーズンになります。年末年始でお父さんと一緒に練習してみてはいかがでしょうか?
まずは『やって』みて下さい。