こんにちは。聖一朗(@sei01row)です!突然ではございますが私はお酒が飲めません。
お酒が好きな人に言わせれば『人生の楽しみを知らなくてかわいそう』みたいになりますが、全然そんなことはないです。
そんな私ですが、今日、酒々井町(しすいまちと読みます)にあるプレミアムアウトレット近くを通りかかった際、こんな看板が立っているのに気づきました。
酒々井町だから“酒”?酒なのにカフェ??気になりますよね?
というわけでちょっと行ってみる事にしました。
目次
そこには歴史ある蔵元があった
どうやら『飯沼本家』という日本酒の蔵元が経営している、お土産屋さん兼カフェのようでした。
写真左の建物です(正面右の入り口が蔵元の入り口)
この建物なんですが、新潟県で元禄時代に建てられた民家を移築再生した建物だそうです。ダム建設のため水没してしまう運命だったのを残すための移築だったという事です。とても雰囲気の良い外観です。
※飯沼本家さんでは“甲子正宗”という全国新酒鑑評会で5回も金賞を取った事のある銘酒があります。“甲子正宗”という名前は十干十二支の最初である甲子に『一番優れた酒であるようにという願いを込めて命名されたお酒だそうです。
中に入ってみました。
和洋折衷といった感じです。金曜日の午後3時ころ、いわゆるおやつの時間くらいに行ったのですが、なんとお客ゼロ・・・。
実は酒々井プレミアムアウトレットの方から来たんですが、看板などの道案内はあるものの結構山の中に入っていく感じで、一瞬『ホントにこんな山奥にあるのかな?』と思うほどでした。
平日ですし・・・ま、まぁ隠れ家的なんですかね?おかげで静かにカフェを楽しめそうです。
メニューです。さすがに酒造カフェ!コーヒーにアイスクリームを頼もうかと思ったんですが、何やら“古酒”なるものが添えられているようです。
メニューを聞きに来たおば・・・いや、お年を召したお姉さんに聞いてみた所「車で来たの?じゃあ古酒はダメよねぇ。ぐへへへ」
・・・という事でしたので、コーヒーのみを注文しました。
そして、注文してから気づいたんですが“糀ドリンク”なんていうのがありました。
後で知ったんですが、酒造カフェのオープン以前に1年がかりで開発したドリンクらしいです。これ、飲みたかったな・・・。
おば・・・いや、お姉さん教えてくれればいいのに・・・なんて思いながら、コーヒーを待っていました。
あらおしゃれ!コーヒープレスで出てくるじゃあありませんか!
カップもスプーンもシンプルながら素敵なデザインです。2杯分は楽しめそうです。
アメリカン?というくらいサッパリとした味。苦味も抑えられた風味の良いコーヒーでした。
お客が誰もいない喫茶店って、何となく落ち着かなくてコーヒーを早めに飲み干してしまいそうになりますよね。でもここは私一人でしたけど、全然そんな事はなくてしっかりゆっくりコーヒー2杯分を満喫させて頂きました。
テーブルの大きさがそれほど大きくないので、私のような営業マンがちょっと書類を整理しながら・・・なんて事はちょっとしづらいですけど、例えば酒々井プレミアムアウトレットで買い物をして、ちょっと疲れた時にアウトレット内のガチャガチャした所で食事をするよりは、車で7~8分走らせた、こんな静かな場所に立ち寄るのも良いかもしれません。
余談ですが、カフェの2階にはギャラリーもあります。さすがにオッサン一人では行きにくかったので、覗かずに帰ってきてしまいましたけど。ぜひ行ってみて下さい!!!
おまけ・・・『酒々井』という名前の由来
むかぁ~しむかしの事じゃったぁ~
印旛沼近くのある村に、年老いた父親と働き者の息子が2人で住んでいたそうじゃ。息子はとても父親思いの良く出来た子で、父親の唯一の楽しみであるお酒を毎日買って帰るために一生懸命働いていたそうじゃぁ。
ところがある日、どうしても酒を買うお金が稼げない日があったそうじゃ。息子は『このまま帰れば、おっ父の楽しみが無くなってしまう。がっかりするだろうなぁ・・・こんな親不孝はないなぁ』と途方にくれて歩いていると、道端に井戸があるのに気づいたそうじゃ。その井戸に近づいてみると、どうも良い香りが漂ってくる。不思議に思った息子は、その井戸の水をすくって飲んでみると、なんと酒の味がしたそうじゃ。
息子はそれを持ち帰って父親に飲ませると『なんてウマい酒じゃぁ!!こんなウマい酒は飲んだ事がない!』と大喜びしたそうじゃ。それ以降は毎日息子はそこの井戸で酒をくんで父親に飲ませるようになったそうじゃ。
噂を聞きつけた村人がこの井戸の水を飲んでみると、その井戸からは水しか出てこない。村人たちは『きっと息子の親を思う気持ちが天に通じたんじゃろう』と息子を褒め称えたそうじゃ。
いつしかその村は『酒々井』と呼ばれるようになったとさ。おしまい。
※諸説あります。『酒水(しゅすい)が“しすい”になったという説もあります』