求人広告の出し方

求人広告のキャッチコピーでありがちだけどダメなやつ6選!これがあると怪しい会社かも?

ダメなキャッチコピー

こんにちは。聖一朗(sei01row)です。

求人広告会社で企業へ訪問し、求人広告作成の為のヒアリングや商品提案をしています。

まともな求人広告会社の営業なら、まず募集の背景や欲しい人物像をヒアリングして、適切な募集方法や原稿の内容、適正予算などを提案します。

まともな・・・と言ったのは、中には集まる集まらないより『売上至上主義者』で広告を売る事が最優先になり、ろくな提案をしない輩も存在するからです。

そういう営業に当たったお客様は不幸でしかありませんね。

でも、どんなにお客様思いの営業で、なんとか採用してもらえるような提案をしたとしても、お客様の中には「こっちは金を払うんだから、俺が言う通りに広告を作ってくりゃいいんだ!」という方も多いのは事実です。

特にそのような主張が多いと感じているのは広告の冒頭にあるキャッチコピーです。

キャッチコピーというのは、広告の中では意外と重要です。

なぜなら、その広告の記事を読むがどうかを判断する(求職者の心を“キャッチ”する)言葉だからです。

前置きが長くなりましたが、今回はどう見ても求職者に響かないだろうなと思うんですが、お客様がどうしても載せたがる“ありがちな”キャッチコピーを紹介したいと思います。

人手不足で求人募集を考えている経営者、または人事担当者の方にこれを読んでいただき、参考にして頂ければ幸いです。

①急募!

「今回は急いでるから“急募”って入れといて!」という場合。これ、ホントに多いです。

いや、気持ちは痛いほど分かります。

きっと今すぐにでも人をいれたいんでしょうね。

でも“急募”と書いてあるからって『ようし!急いで応募しなくちゃ!!』って考える求職者がいると思いますか?

まずいませんよね?

これは『ウチは切実に人が欲しいんだ』というアピールでしかありません。

考えてみてください↓

切実に人が欲しい会社→慢性的に人不足→応募すれば即採用かも

→人手不足で大忙しの先輩たち→仕事を教え方が大雑把→覚えられない

周りの忙しさに翻弄される→つまらなくなる→退職…。

“急募”の二文字は、このようなことを想像させてしまう負の力を持っているんです。

急いで募集をしなければいけない状況が、スタッフに負担をかけてしまう事も良く分かります。

でも募集には少し余裕をもっての対応が必要ですよ!

②業務拡張につき、スタッフ大募集!

これも中小企業の社長さんたちが好きなワードです。

これを使うのに多い会社の傾向としては↓

①売り上げが好調な会社

②新しい仕事が取れた会社

③社屋(工場)を増築した。または新築した会社

…等が挙げられます。これらの会社の社長のウキウキ顔が目に浮かぶようですね。

自分の会社の好調ぶりをアピールするために『業務拡張につき~』と入れたいんでしょう。

ホントに気持ちは分かります。

でもね、これから仕事に就こうとしてる人には、実はあんまり関係ないんですよね。

逆にこれをアピールする会社は逆に“泥の船”感を滲ませてしまっているかもしれません。

なぜなら『業務拡張~』が当たり前でない会社に見えてしまうからです。

3年、5年、10年連続で業績を伸ばしてる会社が、そのタイミングで『業務拡張』をアピールするでしょうか?

百歩譲ってそれをする会社があったとしても、求職者からは『業務を拡張したばかりで、入社したらいきなり忙しい会社』にしか映りません。

これが『業務拡張につき、スタッフ大募集!』を使わないほうがいいという理由です。

ご理解頂けましたでしょうか?

 

③アットホームな職場です。

アットホームな職場

アットホームとは『まるで我が家にいるような』という意味です。

会社勤めをしていて、そこが我が家のような雰囲気だと感じる方は、あまり多くないように感じます。

「ウチの会社はアットホームな雰囲気でさぁ~」などという人はいますが、ちょっと言葉の意味を勘違いされてるのかもしれません。

きっとそれは社長をはじめ、スタッフさんたちがお互いを尊重して言いたいことが言えるといった関係性が形成させている職場なのかもしれませんね。

また仕事の終わりに夕食がてら、みんなで飲みに行ったりすることが多かったり、もしかしたら休日も家族ぐるみでBBQをやるような、言わば大学のサークルのような要素がある職場なのかもしれません。

そんな職場だから入ってからも楽しく働けるよ!といったアピールを一言でいうと『アットホーム』と表現したがるところが多いのです。

でも考えてみてください。

新しく入った若い世代の方は、仕事の帰りに先輩から飲みに誘われたり、休日もBBQだと参加を余儀なくされたりすることを、果たして喜ぶでしょうか?

もちろん好きな人もいるでしょう。

それに『アットホーム』と表現していても、単に職場の雰囲気が良いというだけで、このようなイベントを行わないという会社もあるかもしれません。

だから逆に言えば、誤解を与えるような『アットホームな職場』という表現は使うべきではないのです。

それをどう感じるか分からないから、マイナスに考える方が多くなるワードは、人材の募集に関しては入れない方が良いです。

④女性が(または男性が)活躍中です。

電球の社員

現在の男女雇用機会均等法では、一部の例外を除いて一方の性別のみを募集する(歓迎する)表記は出来なくなっています。

ただ現状の表記は認められている為『(今は)女性が活躍しています』はダメではありません。

でもこの男女雇用機会均等法が、今やかなり世の中に浸透してきているにも関わらず、まだまだ「事務員は女性じゃないと!」とか「土木作業は男の仕事!」などと思っている人が多すぎます。

それは決して会社にとってプラスの事ではありません。

確かに事務員さんが女性しかいない会社は多いです。体力勝負で重いものを運ぶことが多い作業員などは男性が多いでしょう。

それでも現在は“主夫”という言葉があるくらい、雇用における男女の違いがなくなっている時代です。

そんな時代の中で、ポジティブアクションでもない限り『女性が活躍してます』と表記して、女性の採用を促す企業は単に自社に偏見があると言っているようなもの。

それならばむしろ求人広告に女性の役員でも登場させて、女性だって平等にチャンスがある会社だとアピールしたほうが、断然企業のアピールになります。

もうそろそろ職場の中の男女の垣根を取っ払ってもいいのではないでしょうか?

⑤定着率が高い職場です。

定着率というのは、求職者に二極の印象を与える言葉です。

一つは労働環境が整っていて働きやすく、ストレスが少ないため長期間勤めている社員が多いという印象。

そしてもう一つは長く勤めているベテラン社員が多い職場で、新人には働きづらい環境なのでは?という印象です。

求職者というのは、基本的には応募しようと思っている会社の内側を入社前に知ることはできません。

そのような見えないものに対して生まれるのは“不安”です。

不安を持っている人に「定着率が高い職場だ」とだけ伝えたとしたら、どちらの印象をもつでしょうか?

おそらく後者のイメージする人が多くなると思います。

※ここでは不安を持っている方という前提での話です。

快適な職場環境をアピールしたいなら、待遇面が充実しているとか、教育制度でスキルアップできるといった事を記載するべきだと考えます。

スタッフの定着する職場が悪いという事ではありません。

「定着率が高い」というなら、その裏付けとなる事を併記する必要があるという事なんです。

⑥有休消化率○○%

有休休暇を取れるのは、労働者の権利です。(休ませられない理由がある場合は別)

それなのに敢えてこのような事を明記するのは、いかにその業界が休めないのかという逆アピールになってしまう恐れがあります。

ボクの経験上、このワードを入れたかるのは医療・介護や不動産業界が多いような気がします。

業界の経験者に対してなら、もともとの業界体質で有給休暇が取りづらい中「ウチの会社は有給休暇が取りやすいんだよ」と伝えたくなる気持ちは良く分かります。

それでもこれは、あくまでも労働者の権利。

世間では当たり前のことを、敢えてアピールするなんて、その業界に興味があった未経験者からみたら、考え直す材料にしかなりませんよね?

もし休みを取りやすい職場環境を求職者に伝えたいというなら、休まなきゃいけない時やプライベートなイベントなどで休みたい時なんて誰だってある。

だからお互い様だという考え方が浸透している事をアピールするべきなんです。

わざわざ労働者の権利をアピールしてしまうのは、一歩間違えば『ブラック企業』だと宣言しているようにも見えてしまいますよ。

求職者に伝えたい事はしっかり伝える

職場環境

求人広告業界も時代の流れによって変わってきています。

今では人材採用自体のコンサルティングを行っている会社も出始めているほど。

それでも求人をする事のノウハウを持っているのは、やはり求人広告会社の営業だと思います。

人を採用したいと思っている会社の社長や人事担当者は、採用のプロであっても募集のプロではありません。

どのような人材を採用したいのか?それを企業が決めることは出来るでしょう。

ではその採用したい人材の候補を数多く集めるためには、どのような手段を講ずるべきなのか?

それはやはり募集のプロの力を借りなくてはいけないと思います。

だからと言って求人広告の営業にも良し悪しがあるのも事実。

相談する相手をしっかりと見極めて、パートナーとして二人三脚を組む事がより良い人材の採用に対しての近道だと考えます。

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