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警備の仕事を徹底解説!始める前に知っておくべき警備業界の知識について

警備の仕事

こんにちは。聖一朗(@sei01row)です。

求人広告の営業という仕事がら、様々な業界の知識や情報が入って来るんです。

今回は『警備業界』について、警備の仕事を始める前に知っておきたい知識についてまとめました。

一言で警備と言ってもいろいろですので、これから警備業界への転職を考えている方や、警備の仕事って楽なの?それともキツいの?と思っている方に呼んで頂けると嬉しいデス。

目次

警備業務の4区分について

警備業務には 1号から4号まで、その業務内容によって区分があります。

まず1号業務が施設警備、2号業務が交通誘導・雑踏警備、3号業務が運搬・輸送警備、4号警備が身辺警備です。

詳しい仕事内容については後から解説していきますが、警備の種類によって勤務時間帯や場所、警備の内容が大きく異なってきます。

警備の仕事を目指す際には、自分の適性や生活のリズムなどを考慮して選ぶ必要があります。

それではそれぞれの業務内容を解説していきます。

1号業務;施設警備

業界では『1号警備』で通っていますので、1号=施設というのは覚えておいてください。

施設警備とは、スーパーマーケットや学校やビルなどに常駐して、施設内の見回り(巡回)をしたり車や人の出入りを監視したり、時には消防設備の点検や清掃業務まで兼務する場合もあります。

勤務する場所によっては楽な仕事だったり、大変だったりと勤務する場所によってかなり仕事内容が違うのが特徴です。

例えば会社のビル警備では、夜間は定期的に巡回する程度の仕事内容ですが、スーパーマーケットの営業時間の警備となると、万引きや車上荒らしなどの取り締まりや迷子のお世話など、常に動いていなければいけないハードさがあります。

1号警備で働きたいと考えた場合は、警備会社ではなく勤務地がどんな施設なのか?で選ぶ必要がありますね。

2号業務;交通誘導・雑踏警備

同じく『2号警備』と呼ばれます。

交通誘導は工事現場や建設現場、それに駐車場などでの交通整理が主な仕事 、また雑踏警備はお祭りやコンサートなど人や車が混雑する所での安全管理の仕事です。

ボクが思うに、この2号警備の仕事が警備の中で一番キツい仕事だと思います。

まずは仕事中ずっと立ちっぱなしだという事。さらに人が通る所だったり大勢の人が集まる場所での警備ですので、高い集中力と判断力が必要なんですね。

とは言え、ほとんどの場合が警備員さんの指示に従ってもらうので、自分の指示で人や車が動くという感覚は、なんとも言えない優越感があるそうです。



3号業務;運搬・輸送警備

警備の中でもこの『3号警備』は、重要な業務なので信頼のおける人物が選ばれる傾向があります。

運搬・輸送警備のお仕事は、銀行などでの高額な現金の輸送や美術品などの高い価値のあるものを運ぶ業務です。

時には超高額なものが動くため、かなりのプレッシャーがかかるので、メンタル面でも強い精神力が必要となります。

犯罪のリスクも高い業務なので、警棒や防護服の携帯・装備します。

また『輸送警備の警戒4原則』というものがあり、

“止めるな”(車を止めてはいけない)

“乗せるな”(どんな場合でも他人を載せてはいけない)

“離れるな”(車から離れてはいけない)

“開けるな”(絶対に窓を開けてはいけない)

という風に厳しく定められています。

肉体的にも精神的にも消耗する仕事ですが、とてもヤリガイはありそうですね。

4号業務;身辺警備

『4号警備』はいわゆる“ボディガード”ですね。ホイットニーヒューストンを思い浮かべた方!年代が分かっちゃいますよ(笑)

身辺警備は、大手企業の役員や芸能人、政治家やスポーツ選手など、生命や財産を奪われる可能性がある人物の周りを警護して安全を守る仕事です。

最近ではストーカーや痴漢などの対策として一般の方を警護する事も増えてきているそうです。

ただこちらは命に関わる要素が強いため、アルバイトで出来る事ではないです。

命に関わるといっても警察官とは違い、拳銃の形態が許されているワケではないので、護身術や警戒監視についての知識を学ぶ必要があります。

警備の中では命の危険が伴う分、花形の仕事とも言えるでしょう。

警備員になる為の研修・資格について

警備会社に就職したからと言って、明日から警備が出来るワケではありません。

警備業法で決まっている研修を受けてから現場に出る事になります。また警備業には様々な種類の資格があり、その所持如何によって、当然収入も変わってきます。

法定研修(30時間)

日数にして4~5日の受講。座学での講習やビデオ研修になります。まずこれを受けないと警備員になれません。

現任研修(基本教育3時間以上、業務別教育5時間以上)

半年ごとに1回受けていくもの。これから就業する1号~4号いずれかの業務に合わせての教育を受けます。

警備業務検定(1級・2級)

キャリアアップする為にはこれらの資格を取る事からスタート。例えば交通誘導であれば高速道路や国道など資格所持者が必要な場所が多いので、持っていると重宝されます。

検定の種類は①空港保安警備業務検定 ②施設警備業務検定 ③雑踏警備業務検定 ④交通誘導警備業務検定 ⑤核燃料物質等危険物運搬警備業務 ⑥貴重品運搬警備業務検定の6つでそれぞれ1級と2級に分かれています。

警備員指導教育責任者

警備の業界で長くやっていくなら必ず取得するべき資格です。警備の区分に問わず経験3年あると受験が出来て、講習から筆記試験を経てほとんど全員が取得できるらしいです。

検定1級の需要があまりないので、検定2級を取って経験が3年を越えたら取得しましょう。これは会社側にもメリットがある為、取得費用を負担してくれる場合が多いです。

でも入社時点で(または面接で)確認した方がいいですね。

ぶっちゃけ収入はどうなの?

だいたいの相場を紹介します。(平成28年度「賃金構造基本統計調査」より)

賃金基本データ

  • 平均月給/男;23.4万円、女;20.3万円
  • 平均時給/男;1,201円、女;1,010円
  • 平均年齢(勤続年数)/男;50歳(7.5年)、女;40.5歳(6.6年)

資格別年収相場

  • 見習い期間(資格なし)/200万円
  • 一般警備員(各資格2級取得)/200万円~250万円
  • 副隊長(各資格1級取得)/300万円
  • 隊長(警備員経験3年以上)/330万円
  • 教育係・管理職(警備指導教育責任者資格あり)/350万円~400万円

・・・ん~~~~~~決して高いとは言い切れませんね・・・。

まとめ

昔のドラマだったか映画だったかで、男がお金を稼ぐために深夜交通誘導をするものがあったんですが、警備というと当時の日払い(その日働いた分は原則その日に頂く)や高収入の代名詞となっていたんですね。

現在の給与相場からすると決して高給とは言えませんが、決して魅力のない仕事ではないですね。

経験や資格によっては、ある程度の収入も地位も頂くことができますので、ヤリガイは十分感じられるのではないでしょうか?

この記事で仕事の内容などは理解して頂けたと思います。

その上で警備の仕事をやってみようと思う方、チャレンジ精神を応援します!