こんばんは。聖一朗(@sei01row)です。皆さんはレジリエンス力という言葉を知っていますか?
聞く所によると、世界に名を轟かす成功者たちは皆このレジリエンス力が高かったと言われています。逆に言えば、今おかれている立場で成功する為にはこのレジリエンス力を身に付ける事がマストと言えます。
今回はこのレジリエンス力について書いてみたいと思います。
目次
レジリエンス力とは?
レジリエンスを日本語で言うと『回復力』とか『復元力』と訳されます。
イメージとしてはゴムボールを手に持って、ギューッとつぶします。そして手を放すとボヨンッと元に戻りますね?このボヨンッがレジリエンス力です。
このゴムボールがあなたの心だとして、ギューッと押しつぶす力がストレスや心のダメージ、ネガティブな感情です。
押しつぶされた時にそのままつぶれてしまうのではなく、つぶす力を跳ね返した時に一回り大きく成長できるという考え方ですね。
実は多くの日本人はかつてこのレジリエンス力を持っていました。太平洋戦争で敗戦国となった日本。アメリカの支配下になるという逆境に苛まれます。
そこから這い上がったのが、いわゆる『高度経済成長』でした。逆境を乗り越え先進国(戦勝国)と肩を並べる事が出来たのも、このレジリエンス力があったからなんですね。
それ以外でも日本という国は、災害が多い国です。たくさんの方々が大きな地震や台風による水害などで逆境に立たされ、そこから強い気持ちを持って立ち直ろうとしています。
人は押しつぶされた時に這い上がるだけの力を発揮出来れば、それまでいた場所よりも高い所に立つことが出来るんですね。
「そうは言っても、そう簡単に逆境から這い上がる事なんて出来ないよ・・・」というのが本音ですよね?
誰だって辛い事があれば心が折れてしまいますし、そんな状態なら悪い方向に思考が働いてしまうのも無理はありません。
実はそんなネガティブな感情も成長や明るい未来には必要だったりするんです。
ネガティブ・バイアス
人間って人からしてもらった嬉しい事より、人から受けた辛い事やイヤな事もの方が記憶に残りやすいんですよね。
テレビなどのニュースって良い事よりも悪い事(ネガティブな事)が多く報道されるじゃないですか。これは悪い事に目を向ける事で『きをつけよう』とか『こんな目に合わないようにしよう』という教訓にする為ですよね?
実はこれって人類が進化の過程で身に付けたものだと言われてるんです。それがネガティブ・バイアスです。
生き抜くためには、リスクやトラブルといったネガティブ要素に目を向けて注意をすることが重要なんですね。
一度やってしまった失敗を覚えておいて、二度とやるもんか!と思う事。失敗じゃないと学べなかった事を学んだからこそ成長している。失敗をいつまでもくよくよ思い悩むのでは成長もありません。
このネガティブ・バイアスこそレジリエンス力を身に付ける為の大切な要素です。
レジリエンス力を鍛える『3:1の法則』
自分が一番会話してる相手って誰だと思います?
恋人?両親?それとも奥様?・・・いやいや自分と一番会話しているのは、自分なんですよね。
会社でいつも毒を吐き散らかしてる人っていません?人の悪口や会社の批判ばっかりしてる人。いつもいつもそんなの聞いてるとウンザリするじゃないですか?
もしあなたがいつも毒を吐く人だったら、周りの人がそれを聞くのはあなたと接点をもった時だけ。毒を吐いているあなたは、あなたの毒をいつもいつも聞いている事になりますよね?
だんだん感情がネガティブになって行くのが目に見える様ですよね?
バーバラ・フレドリクソンという人が幸福度や充実度を高める『3:1の法則』というのを提唱しています。
いっつもいっつもポジティブな楽しい事ばっかりだとノホホンとした楽天家になってしまう。幸福をより感じる為には、少しのネガティブがあってこそ。それが3:1だとベストという事です。
生きていく以上辛い事やキツイ事って、あって当然。時には逆境に立たされる事だってあります。そんな時「自分はダメな事ばっかりだ」と思ってしまうと、負の感情に押しつぶされてしまいます。
でも「自分には楽しい事がたくさんある!辛い事なんでほんの一部だよ」と思えば辛い事を跳ね返す事が出来るようになります。
それこそが『レジリエンス力』というわけです。
まとめ~レジリエンス力を身に付ける習慣~
この『3:1の法則』を使って、日頃からレジリエンス力を身に付けていく方法があります。
それは毎日良い事や楽しかった事を3つ、ちょっとイヤだった事や辛かった事を1つ日記や手帳に書きこんだり、身近な人との会話に盛り込んでいく事を習慣化する事です。
「今日良かった事を3つ聞かせて!」とお互いで教え合ったり、日記や手帳なら良い事を書き留める事でどんどんポジティブが貯まっていきます。
本当にキツい時にこれを見返せば、「自分にはこんなに良い事があるんだ」と思えるようになります。
そんな幸せなことの蓄積こそがギューッとつぶされた心をボヨンッと跳ね返す空気になるんですね。