U-23 アジア選手権2020

サッカー日本代表 U-23アジア選手権 シリア戦マッチレビュー【2020年1月12日】

シリア戦アイキャッチ

こんにちは。聖一朗(@sei01row)です。

U-23 アジア選手権のグループステージ第2戦であるシリア戦。

結果は1-2と、前回のサウジアラビア戦に引き続き敗れてしまいました。

サウジアラビア戦アイキャッチ
サッカー日本代表 U-23アジア選手権 サウジアラビア戦マッチレビュー【2020年1月9日】今回のU-23アジア選手権は、東京五輪の最終予選を兼ねた大会です。日本は開催国ですので出場は決まっています。それでもこんなところで負けているようじゃ本選なんて・・・。そう思っていましたが、残念ながら1-2の惜敗。そんなサウジアラビア戦を振り返ります。...

この大会は東京オリンピックのアジア最終予選を兼ねた大会で、ちなみに2016年のリオデジャネイロオリンピックの時は、日本代表は優勝していました。

もし開催国でなければ、オリンピック出場も出来ずの敗退です。

この世代は『史上最強』ではなかったんですかね?

日本代表ってこんなに弱かったんですかね?

ボクはそんな気持ちを持ちながらこの記事を書いてます。

東京オリンピックはメキシコオリンピック以来のメダルを狙うと言っていた日本代表。

憤りも混じったまま、マッチレビューしていきたいと思います。

今回のスターティングメンバー

GK 大迫敬介
DF 渡辺剛 岡崎慎 町田浩樹(3バック)
齊藤未月 松本泰志(Wボランチ)
橋岡大樹 相馬勇紀(ウイングバック)
森島司 食野亮太郎(2シャドウ)
上田 綺世(1トップ)

前回のサウジアラビア戦から6人のメンバーを変更してます。

前の試合で敗戦を喫してますし、メンバーの変更は当然かと思いますが今回の選出メンバーの中ではベストメンバーとは言い切れないかなと・・・。

特に今回調子のいい旗手を下げたり、どちらかというと1トップは直近数試合での得点力が高いような気もします。

そもそも選出メンバー自体がベストメンバーではないと言ってしまえばそれまでですが、ちょっと疑問の残るスタメンだとも思えます。

前半レビュー

シリアは中東のチーム特有のプレイスタイルである『堅守速攻』スタイルのチームのようです。

前半スタート時点ではサウジアラビアとは違い、守りを厚めにしたスタートで前線へのロングボールで速攻をかけるというスタイルで攻めてきます。

前のカタールとの試合ではセットプレイでの得点もあり、そこら辺のデータも踏まえると特にゴール前は注意が必要でした。

前半の9分、試合は悪い方向に動きます。

シリアのコーナーキックを中央フリーでヘディングされますが、ゴールの上に外れます。

このプレイで今大会で導入されているVARの判定が主審によってコールされます。

ヘディングできたシリアの選手に対して、町田が足を上げ相手の顔面に当たります。

これが危険なプレイとの判断でPKの判定となり、これを決められて0-1。

負けたらグループステージ敗退が決まるこの試合で、またしても先制を許してしまいます。

逆にシリアにしてみれば、引き分け以上でいいので先制すれば守りを固めるのは常套手段。

ディフェンスラインを6人にして日本の攻撃をシャットアウトする作戦です。

日本代表は早い段階で同点に、あるいは逆転をしなくてはいけません。

ボランチを中心に中盤を支配して、再度にボールを展開。

サイドに深く切り込んで、センタリングまではあがるもののゴール前で相手の脅威となるようなプレイは一向にありません。

シリアとしても怖くなかったんじゃないかと思います。

1トップと2シャドウでの連携が出来ているようで出来ておらず、センタリングに対しても棒立ちですから。

中盤で回すボールについても、いつもよりスピードが遅い気がします。

プレイに緩急がなく、入ってくるボールはサイドからだけ。それに中央でマークを外すプレイがないわけですから、得点につながる気配は感じません。

それでも前半29分、日本のディフェンスからフィードされたロングボールの対応で相手キーパーがペナルティエリア外まで出てきます。

完全に守備が乱れる中、上田がシュートを放つもディフェンスに阻まれ、相馬がミドルシュート。

跳ね返ってきたボールは再度相馬のもとに転がり、もう一度放ったシュートが左隅に決まって同点になります。1-1

一見するとナイスゴールですが、サウジ戦の食野のシュートにしてもディフェンスを崩したわけではないミドルシュート。

感想としては「入って良かった」でした。

1点返したことで勢いを増したようにも見えましたが、それも40分を過ぎるころにはペースダウン。

ボールはサイドに入るものの縦パスはほとんどありません。

そのまま逆転の気配もなく前半が終了となります。

後半レビュー

今回の試合で唯一の収穫としては、齊藤未月のプレイではないかと思います。

彼は試合中、最近の選手には珍しくシャツをパンツにインしていたので、試合中でも判別できました。

ディフェンスと攻撃の中間でのポジション取りや、危ないシーンになりそうな相手のチャンスをいくつかつぶす動きなど、今後の成長に期待が出来る選手だと思います。

後半になってもボールを散らし、前線への縦パスも積極的に入れようとチャレンジを繰り返していました。

それでも前線の3人(1トップと2シャドウ)にはボールは入って行きません。

日本の攻撃はサイドからの一辺倒。

これならシリアにとって脅威にはなりません。

引き分けでいいシリアは無理をして来ないですし、もともと堅守速攻のチームですので、守りを固めつつカウンターのチャンスをうかがっていればいいんですから。

歯がゆい試合の流れ。ボールは回せるし中盤の高い位置でしっかりと奪えてもいる。なのにフィニッシュまでが遠い。ゴールの匂いすら漂ってこない。

後半の21分、この試合で孤立していた食野に代えて田川を投入。

選手が変わってウラを取る動きは増えましたが、それは自分が得点するための動きでしかなく、誰かをフリーにするための動きではないんです。

なのでセンタリングが上がる直前もゴール前の選手は棒立ち状態。

そんな攻撃のどこが怖いんでしょうか?

31分には渡辺がケガを訴え立田と交代。

ウイングバックとしてハードワークを要求されていた相馬や橋岡も、この時間帯では運動量が明らかに落ちてきています。

40分には森島に代えて旗手を投入。

その直後の43分でした。

相手にボールを奪われカウンターを喰らいます。

後半はほとんどの時間帯で相手陣内でのワンサイドゲームだったので、日本ディフェンス陣も完全に不意を突かれました。

ドリブルでスルスルと持ち込まれ、それに対して誰も対応が出来ずにシュートまで持ち込まれ1-2と、成す術がないまま得点を許してしまいます。

日本ってこんなに弱かったのか?

そんな悲しい気持ちになるゴール。

その後、アディショナルタイムにもパワープレイを仕掛けますが、それでも相手の脅威にはならず、そのまま試合終了となってしまいました。

正直、日本代表の試合がここまでつまらないと思ったのは初めてだったかもしれません。

負けた言い訳はいらない

①リーグ開幕前の調整の時期
②今シーズン新しいチームへ移籍し、馴染めていない選手も
③所属チームでのポジション獲得のためケガはNG

このような選手としての事情もあり、確かにこの時期はJリーガーにとっては難しい時期ではあると思います。

プロ選手として収入を得る立場として、どうしても頭をよぎってしまうのかもしれないです。

でもそれなら、代表招集時に辞退すればいいのではないでしょうか?

彼らはU-23というカテゴリでの代表であり、ここで選出されなかったとしても、今後A代表で選出される可能性は充分に残されているわけです。

この世代で選ばれなくてもオーバーエイジ枠を狙う事も出来ますし。

そもそも代表に選ばれる以上は、日の丸を背負い選ばれずに悔しい思いをしている選手たちの気持ちも背負って、本気で戦うべきだと思います。

負けた言い訳なんて誰も聞きたくありません。

代表に選ばれたなら、目の前の試合に勝つことに集中して、二度とこのような試合をしないでほしいと心から願います。