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サッカー日本代表 東アジアE-1サッカー選手権 香港戦マッチレビュー【2019年12月14日】

香港戦アイキャッチ

こんにちは。聖一朗(@sei01row)です。

前回の中国戦から中3日での試合となった『東アジアE-1サッカー選手権』の第2戦となる香港戦。

結果は5-0と快勝!

まぁ勝つだろうなと思いながらも、ちょっと心配な部分もありました。

①中国戦からスタメン総入れ替え
②香港は韓国に0-2と負けたけど善戦
③香港は元ブラジル人がスタメン

・・・と、こんな不安要素もあったわけです。

でもそんなのはただの杞憂に終わりました!

蓋を開けてみれば、全くと言っていいほど不安要素は無かったです。

今回はそんな香港戦をマッチレビューしていきます。

ちなみに前回の中国戦はコチラ↓

中国戦アイキャッチ
サッカー日本代表 東アジアE-1サッカー選手権 中国戦マッチレビュー【2019年12月10日】日本・中国・韓国・香港の4国で決勝ラウンドを戦う『東アジアE-1サッカー選手権』。日本の初戦の相手は中国。選出されたメンバー全員が国内組という中で2-1と勝利した日本代表。良かった点・課題点などをマッチレビューします。...

今回のスターティングメンバー

GK 大迫敬介
DF 渡辺剛 田中駿太 古賀太陽(3バック)
MF 大島僚太 田中碧(Wボランチ)
相馬勇紀 菅大輝(ウイングバック)
仲川輝人 田川亨介(2シャドウ)
FW 小川航基(ワントップ)

冒頭にも書きましたが、前回の中国戦スタメン全員変更という荒行に打って出た森保監督。

そのうち東京オリンピック世代(22歳以下)が9人も入っています。

僕としてはこのメンバーチェンジも、この試合での起用に関しても納得できます。

これから東京オリンピック本選まで、このような国際試合のチャンスは予選も含めてあと数回しかありません。

でもこの『EAFF E-1サッカー選手権』も大事なタイトルのかかった試合です。

その中でも中国・韓国は絶対に落としてはいけない試合であり、正直なところこの香港戦が絶好のテストマッチだったわけです。

この香港戦で起用された選手たちにしても、自分がアピールする最高のチャンスです。

今回アピール出来た選手もここで安心という事はなく、オリンピック経由でカタールワールドカップけ続くスタメンレースのスタートラインに立てたといった位置づけだったのではないでしょうか?

前半レビュー

試合開始早々は、Jリーグ得点王+MVPの仲川に注目が集まります。

相手チームも今回の選出メンバーの中で、一番警戒していた選手かもしれません。

その為か基本的には3ラインのゾーンを敷いていた香港も、仲川にはマンマークを付けてきます。

日本代表の攻撃も何となく右からが多かったようにも感じました。

そんなことを考えて観戦していた前半の7分、右サイドで相馬のスローインからチャンスが生まれます。

仲川が粘って蹴りこんだセンタリングをディフェンスがクリアミス。それを待ち構えていた左の菅がノートラップ一閃!ボレーシュートが決まります!

日本は幸先良く先制点を獲得しました。

その後も目立った危ないシーンは無いまま、今度はセットプレーから。

13分、大島のコーナーキックにゴール前の混戦の中、ニアで待ち構えていた田川がヘディングシュート!これで2-0。

大島はいい選手ですね。

最近の森保ジャパンでは柴崎がゲームメーカーとしてタクトを振ることが多かったんですが、大島も視野が広くて左右にボールを散らしたり、絶好のタイミングで裏にボールを入れたりと、試合展開を組み立てていました。

国内組でもこのような選手がいるんだなと感心してしまうくらい、この試合での大島は良かったです。

中国戦ではうまく機能していなかった3バックも、このレベルのチームなら全然通用してました。

特に左右のウイングバックが守備にはしっかり戻り、攻撃時にはサイドをエグるという、相手にとって嫌なプレイが随所に見られました。

その後の25分、今度はボランチの田中碧から田川へ縦パスが入り、それをワントップの小川へスルーパス。

マイナスで受けたボールに対して反転してシュート!これがゴールの左隅に決まって3-0。

もうこの時間帯では、完全にワンサイドゲームになってきてます。

もちろん相手にもよるんですけど、中国戦では出来ていなかったウラを狙う動きや、マークを外してフリーになろうとする動き、またサイドチェンジなども機能していました。

そして前半アディショナルタイム、相馬がまたサイドを崩してセンタリング。

中央で小川が後ろ足で流すと、右に詰めていた菅がシュート!

それがディフェンスにあたってボールは小川の前へ。

それをきっちりと決めて4-0。

これで前半終了となります。

後半レビュー

3バックの特徴としては、守備の時には両サイドのウイングバックが戻って5バックになるところ。

でもこの試合での3バックはそれだけではなく、ウイングバックが戻れない時にはボランチがディフェンスラインに入ったり、逆ウイングバックが入って4バックになったり。

相手が攻め込んでくる機会が少ないからなのか、とても流動的にポジションチェンジが出来ていました。

3バックでは核となるディフェンスリーダーが必要なんですが(中国戦では三浦)、この試合はそのようなリーダーはおらず、3人が声を掛け合ってラインコントロールをしています。

もしかしたらこのように3人の意識を合わせるディフェンスが、3バックの本質なのかもしれないと思うくらい、今日のディフェンスかよかったです。

ただ残念なことに、ここまでMVPの仲川にゴールのチャンスがやってきません。

解説の田中マルクス闘莉王は「相馬が1対1で勝っているので、仲川はもっと中央で勝負したほうがいい」と言っていましたが、本人にももちろんその意識はあったと思います。

それでも中(コートの中央)ではなく、右でプレイしようという動きをしていたのは、その辺りが本人のストロングフィールドだったからでしょう。

前半4失点の香港も、後半開始にはディフェンスを立て直してきたようで、チャンスは与えるもののしっかり守ってきています。

(前線の選手が守備に戻ってきているからとも見えますが・・・)

そして後半12分、今度は左のショートコーナーから。

ボールをもらった菅が大島に戻してセンタリング。相手がクリアしようと触ったボールを小川がとっさにヘディング!これもゴールに決まり5-0。

小川はなんと代表初出場でハットトリック!

これは平山相太以来3人目だそうです。

今回試合に出ているのは、中国戦をベンチで見ていた選手ばかり。

きっと「俺だったらこうする」とか「ここで俺を使ってほしい」と思ってみていたでしょう。

この試合にはそれがとてもよく出ていました。

22分に初めての選手交代でボランチの田中碧に代わってDFの畠中が入ります。

畠中がセンターバックに入って、田中駿太がボランチに変更。

後の時間で失点しないようにというディフェンス面の強化的な交代にも見えますが、この交代に関しては森保監督として、韓国戦前に畠中のセンターバックも見ておきたいという気持ちが強かったんではないでしょうか?

そしてそれと同時に田中駿太のボランチも。

香港はディフェンスの人数は揃っています。それでも日本に攻め込まれてしまうのは、決して日本の出来がいいからというわけではなくて、両サイドが良くないからなのでしょう。

どちらのサイドも1対1の局面で日本のウイングバックに、ほぼ100%負けてしまっていたからです。

というのもセットプレーと3点目のゴール以外は、サイドからチャンスが生まれています。

これは日本も気を付けなくてはいけないと思うんですが、サイドだからといっても深く切り込まれてしまうと、一本のセンタリングでゴール前に迫られてしまう危険なエリア。

韓国戦でこんなにサイドからチャンスが出来るとも思えませんので、ここは心得ておくべきですね。

38分にハットトリックの小川に代えて上田綺世が入ってきます。

この上田って181cmあるんですよね。

ダイビングヘッドのシーンもありましたが、残念ながらこの試合ではチャンスはありませんでした。

試合はそのままスローペースになり、結局5-0で試合終了となりました。

次の韓国戦に向けて

残念ながら期待していた仲川にゴールは生まれませんでしたが、もちろんこの試合だけでの判断は出来ないでしょう。

中国戦で動きの良かった森島や三浦、それにこの香港戦で良かった大島や小川。

韓国戦ではこの辺の選手を中心にスタメンが組まれていくでしょう。

でもどちらの試合でも、もう少し試したいと思った選手は複数いたはずです。

仲川もそのうちの一人だと思います。

そして両試合とも布陣を3バックにしてきたところから、次もきっと3バック。

香港戦でうまくいったからと言って、韓国に通用するとは思えません。

でも3バックが通用すれば、日本代表にとって大きな収穫となります。

今後の日本代表の課題は、選手層を厚くして選手が入れ替わったり戦術が変化しても、最高のパフォーマンスが出来るようなチームになること。

その途中という中での韓国戦は、大事な試合になります。

ボク個人的にも韓国には負けてほしくない!

どんな形であれ、韓国に勝利してタイトルを日本に持ち帰ってほしいと思います。