サッカー日本代表

サッカー日本代表 東アジアE-1サッカー選手権 中国戦マッチレビュー【2019年12月10日】

中国戦アイキャッチ

こんにちは聖一朗(@sei01row)です。

個人的にどうしても優勝してほしい大会である『東アジアE-1サッカー選手権』。

なぜなら相手チームが韓国や中国、そして香港というサッカーでは日本のライバルとされているチームの中で1位を決める大会だからです。

特に韓国には絶対に負けて欲しくないと思っています。

というのも、この大会は2003年から形を変えつつ、2年おきに続いている大会なんですが、過去の優勝は韓国が一番多くて4回。

日本は1回しか優勝したことがありません(2013年)

今大会は何としても優勝を勝ち取ってもらいたいです!

そんな今大会決勝ラウンドの初戦は中国でした。

2点リードしておきながら、試合終了間際に1点入れられて完封を逃したこの試合。

マッチレビューしていきたいと思います。

ベネズエラ戦 アイキャッチ
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今回の選出メンバーとスタメン

前回のキリンチャレンジカップ、ベネズエラ戦で前半に4点も奪われるという歴史的大敗を見せた森保ジャパン。

東アジアという小さい枠の中での大会だからと言って、これ以上不甲斐ない試合は見たくありません。

今回の選出メンバーがコチラ

GK
中村 航輔(柏レイソル)
小島 亨介(大分トリニータ)
大迫 敬介(サンフレッチェ広島)
DF
佐々木 翔(サンフレッチェ広島)
菅 大輝(北海道コンサドーレ札幌)
三浦 弦太(ガンバ大阪)
畠中 槙之輔(横浜F・マリノス)
渡辺 剛(FC東京)
古賀 太陽(柏レイソル)
橋岡 大樹(浦和レッズ)
MF
仲川 輝人(横浜F・マリノス)
大島 僚太(川崎フロンターレ)
橋本 拳人(FC東京)
鈴木 武蔵(北海道コンサドーレ札幌)
井手口 陽介(ガンバ大阪)
相馬 勇紀(鹿島アントラーズ)
森島 司(サンフレッチェ広島)
田中 駿汰(大阪体育大)
遠藤 渓太(横浜F・マリノス)
田中 碧(川崎フロンターレ)
FW
小川 航基(水戸ホーリーホック)
上田 綺世(鹿島アントラーズ)
田川 亨介(FC東京)

今回の初選出メンバーが、なんと11人!

そして全員国内組(1人大学生)というメンバー構成。

つい2日前にJリーグが終わったばかりという強行スケジュールですが、今回の開催国である韓国との時差はナシ。

日本代表に選ばれる選手ですから、疲労がたまっているなどという言い訳は通用しません。

この中でも注目は何といっても2019年JリーグMVPの中川でしょう。

中川は27歳にして初の代表選出となりますので、気合十分だと思います。

このような国際試合で、初選出の選手(国内組の選手)にどんどん活躍してもらって、日本代表の選手層を厚くしていってもらいたいものです。

またこの選出メンバーの特徴としては、当然ですが来年の東京オリンピックを見据えた要素も十分に含まれている気がします。

今回のスターティングメンバー

GK 中村航輔
DF 畠中槙之輔 三浦弦太 佐々木翔(3バック)
MF 井手口陽介 橋本拳人(Wボランチ)
橋岡大樹 遠藤渓太(ウイングバック)
鈴木武蔵 森嶋司(2シャドウ)
上田綺世(1トップ)

日本代表は4バックでいいと思うんですけどね・・・。

過去の代表監督でも(例えばトルシエやザッケローニ)3バックを試してましたが、ピッタリとハマった事はないような気がします。

海外の一流チームが3バックでうまくいってても、日本でそれが有効か?と言われれば、ちょっと疑問なんですよね。

前回ベネズエラ戦では4バックでしたが、守備の軸となる選手がいなくて途中出場の三浦が声を出して統率し始めてから良くなってきました。

三浦はとてもいい選手だと思います。自分が果たすべき役割を分かっているからです。

センターバックは競争率も高く、吉田麻也や冨安といった海外組が定着しつつある中で、こういった選手の存在は良い刺激になります。

今回の中国戦でのスタメンは、このメンバーの中なら当然と言えますが、それならゲームキャプテンも三浦にすべきだと思ってしまったのはボクだけでしょうか?

(今回のゲームキャプテンは佐々木でした)

そしてウイングバックの橋岡と遠藤は共に代表初選出。

今大会すべて3バックで行くとなった場合、このウイングバックがキーになるでしょう。

そしてワントップの上田綺世も新たなFW枠として定着が期待できます。

前半レビュー

序盤はスローペースでのスタート。

三浦弦太が中心となってバックラインをコントロールし、ラインを意識的に高めに維持していました。

3バックですから当然中国はウラのスペースを狙い、サイドにロングボールを入れてきます。

守備はウイングバックの2人が戻って、実質5バックになるのがこのフォーメーションのセオリー。

でもどちらかというとバックラインの両脇(畠中と佐々木)がライン際をケアして、ボランチが間を埋めるという形になっています。

最近の日本代表だと、柴崎がボールを持った時点から攻撃がスタートするような印象でしたが、今回はちょっと様子が違います。

最初は見ていて、ボランチの井手口と橋本が守備に偏り過ぎているせいかと思いましたが、そうではなくて『動き』がないからという事が見えてきます。

『動き』というのは、ボールを持っていないときのマークを外してフリーになる動きやバックラインとの駆け引きでウラを取る動きです。

つまり前線の選手が止まってボールを受けているんですね。

柴崎のようなゲームメイカーがボールを持つと、パスを出しやすいように前線の選手が複合的に動くことでパスが通りやすくなります。

選手が止まってボールを受けてしまうと、ディフェンスもインターセプトしやすくなりますからね。

でもこの試合では中国のアタリが甘い為、それでもゴール前まで運べるシーンは多かったですが・・・。

強豪国との試合でこんなことをやってたら、またもや大敗の原因になるでしょう。

相手が中国で良かった・・・。

前半の29分に待望のゴールが生まれます。

佐々木からの縦パスを上田がヒールで落とし、森島がセンタリング。

鈴木武蔵がゴール前に走り込みシュート!

速いパス回しで流れの中で獲得できたキレイなゴールでした。

この一連のプレイでは、パスをする側ともらう側が流動的に動き、その動きに中国ディフェンスがついて行けてませんでした。

やはり現在の日本代表に必要なのは、この『動き』なんだと実感します。

1点決められた中国ですから、きっと前がかりに攻めてくるのかと思いきやギアを上げるような動きは見られません。

相手が強く当たって来ないからなのか、日本の攻撃も単調そのもの。

味方同士の距離をコンパクトに保っての試合展開はいいんですが、空いている逆サイドを使う展開は、前半のうちにほとんど見られませんでした。

ディフェンスもしっかり守れてはいるものの、意外と深くまで持ち込まれるシーンも多かったです。3バックのせいもありますが・・・。

前半は1-0で終了となります。

後半レビュー

ハーフタイムでの指示があったからなのか、橋本と井手口が中心となり後半の立ち上がりはサイドチェンジを使うようになってきました。

それに対して中国は、相変わらずウラを狙う動きで日本のゴールに迫ってきます。

試合が進むにつれて中国のパスがつながるようになってきているのは、相手もさすがにプロだなと思います。

日本はこの試合の2日前にJリーグが終了したばかり。

初選出も多い中で練習時間がほとんど確保できてない現状もありましたが、後半になってくると、その不安も薄れてきています。

ただ連携は出来つつあっても、やはりシュートの意識が低いのは日本人の気質なんでしょうかね?

いいところまで持ち込んでも『いやいや、今のはシュートでしょ?』という場面がやっぱり多いんですよね。

中国は後半になって立て続けに選手交代をしてきます。

確かに1点先制されてはいますが、流れは良くなってきていると思うんですが・・・。

その中国の3人目の選手交代が行われた直後の後半24分。

井手口のコーナーキックにゴール前でフリーになった三浦がドンピシャヘッド!

ゴール左隅に突き刺さり2-0となります。

その後26分に鈴木に代わって田川が入り、さらに得点を狙っていきます。

中国もイライラし始めたのか、後半の30分には橋岡の後頭部にジャンピングキックを決めてきます。

これをレッドにしない審判もどうかと思いますが、いかにもイラついた負けチームのプレイですね。

それでも次第に攻め込みつつある中国に対して、ホントにサイドチェンジをしない日本代表。

38分には橋岡に代えて相馬が入りますが、状況はあまり変わらず。

やはり日本代表に3バックは危険な気がしてしまいます。

まだ相手が中国だから持っているものの、ヨーロッパや南米の強豪国なら既にノックダウンされててもおかしくありません。

選手たちもきっと『何とか完封で終われるかな?』と思っていた45分でした。

中国がこれまで日本がやってこなかったサイドチェンジで大きく展開し、センタリングを上げられてファーサイドにヘディング。

1点返されてしまいました。

やはりサイドが甘くなってしまうんですよね・・・3バックって。

中国はこの1点で勢いづいてきますが時すでに遅し。

2-1で試合終了となりました。

今大会も『タイトルがかかっている』という意識

森保監督を始め、今回選ばれた選手たち全員がこの大会を軽んじてみているとは思っていません。

もちろん選手にとっては、オリンピックやワールドカップに向けて自分自身をアピールする場の一つですから、手を抜くとも思っていません。

でも日本代表に毎回必ず選ばれることが保証された選手もいないんです。

という事は、代表に選ばれる以上はチームメイトが誰であろうと、ベストを出せるような対応力を持っていないとダメだと思うんです。

そういう意味で、今大会はJリーグ終了から2日後で練習が出来なかったという言い訳は通用しません。

つまり誰がスタメンとして声がかかっても、誰とでも最高のパフォーマンスが求められるというわけです。

東アジアの小さな大会だとはいえ、これも立派なタイトルがかかった試合。

自分自身をアピールするというなら、誰とでも連携し勝利しなくてはいけません。

少なくとも海外で常に揉まれている(スタメンを獲得している)選手たちは、それが出来ていると言えます。

プロとして活躍していて、自国の代表選手に選ばれるという事は、内外問わず選手としての価値が認められているという証拠です。

優勝まではあと2試合。

しっかりとプロのプライドで勝ち切ってほしいと思います。

特に韓国には勝ってくれ~!