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サッカー日本代表



サッカー日本代表 キリン杯 パラグアイ戦マッチレビュー【2019年9月5日】

こんにちは。聖一朗(@sei01row)です。

6月に開催されたコパ・アメリカ以降、久しぶりの招集・開催となるサッカー日本代表の試合。

相手は奇しくも日本が1勝も出来なかったコパ・アメリカで、優勝国ブラジルと引き分け(PKで敗戦)したパラグアイ。

キリンチャレンジカップとはいえ、コパ・アメリカでのメンバーがベストでは無かったとはいえ、

格上のチームに対してどういった戦いが出来るのか?

これから始まるカタールワールドカップ2次予選を占う上でも重要な試合となります。

 

結果は2-0と快勝ではありましたが、どのような点が良かったか?また課題はどこなのか?をマッチレビューしていきます。



今回の選出メンバー

GK
川島 永嗣(ストラスブール/フランス)
権田 修一(ポルティモネンセ/ポルトガル)
シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)
DF
長友 佑都(ガラタサライ/トルコ)
吉田 麻也(サウサンプトン/イングランド)
畠中慎之輔(横浜Fマリノス)
植田 直通(セルクル・ブリュージュ/ベルギー)
冨安 健洋(ボローニャ/イタリア)
酒井 宏樹(マルセイユ/フランス)
安西 幸輝(ポルティモネンセ/ポルトガル)
MF
柴崎 岳(デポルティポ/スペイン)
中島 翔哉(ポルト/ポルトガル)
南野 拓実(ザルツブルグ/オーストリア)
伊東 純也(へンク/ベルギー)
堂安 律(PSV/オランダ)
板倉 滉(フローニンゲン/オランダ)
久保 建英(マジョルカ/スペイン)
遠藤 航(シュツットガルト/ドイツ)
橋本 拳人(FC東京)
原口 元気(ハノーファー/ドイツ)
FW
大迫 勇也(ブレーメン/ドイツ)
永井 謙佑(FC東京)
鈴木 武蔵(コンサドーレ札幌)

なんと23人中19人が海外組という、今までにはない選出メンバー。

これを見る限り、カタールワールドカップ2次予選への意気込みなのか、それともコパ・アメリカの選出が失敗だったという

反省なのかと思ってしまいますね。

いずれにしても、今まではJリーグでも活躍すれば招集されて、代表である程度の評価を得れば代表定着もありましたが

これからはJリーグで活躍し、さらに海外で結果を出せなければ代表への選出は無いという構図になってきています。

それだけ日本のレベルも上がってきているという事ですね。

さらに今回の注目はやはり久保建英でしょう。

18歳でA代表に選ばれて、もし得点を決めれば最年少ゴール記録を更新するという、まさに『日本の至宝』。

今後長きにわたって日本代表をけん引していってくれることを切に願います。

パラグアイ戦のスタメン

GK 権田修一
DF 酒井宏樹 冨安健洋 吉田麻也 長友佑都(4バック)
MF 橋本拳人 柴崎岳(ダブルボランチ)
堂安律 南野拓実 中島翔哉
FW 大迫勇也(ワントップ)

経験値からしても、実績からしても現在の日本代表の中ではベストメンバーだと思います。

ディフェンスはベテランの吉田と、現在絶好調の冨安。この二人は既に何度かペアを組んでプレイをしていますし、更にサイドバックはロシアワールドカップでもスタメンで活躍していました。

強力なパラグアイの攻撃を止めるには、現時点ではこのメンバーしか考えられません。

攻撃陣も、大迫ワントップで堂安・南野・中島が2列目という強力な布陣。

不安があるとすれば、中島のディフェンス力の弱さですが、ここは長友という世界最高レベルのサイドバックとのコンビで解消するという戦術しか考えられません。

今回はカタールワールドカップ2次予選の初戦前のテストマッチです。

森保監督としても、ベストメンバーの出来を知っておきたかったんでしょう。


前半レビュー

最近の代表戦での相手の動きを見ていると、比較的試合序盤は引いて守るスタイルを取るチームが多かったんですが、

これは日本代表の戦い方が、前半から前に出てくるスタイルに合わせてだと思っていました。

しかしパラグアイは、前半から引いて守るというスタイルは取らずに開始10分までは、一進一退といった形で試合が進んでいきました。

日本は得意の4バックですし、攻撃においては大迫が前線でボールをキープし、タメを作って勢いのある3人が攻め込むという黄金パターンが効いています。

パラグアイは序盤から攻撃にも人数をかけてきている為、今まで引いて守ってきた他の海外チームに比べて突破がやや容易な印象でした。

そんな前半の23分!堂安→中島→長友の中央から左にかけてのコンビネーションから、長友がセンタリング。

それを大迫がニアに走り込んでのシュートがゴールネットを揺らします。日本先制!!

最近ではあまりなかった、早い時間帯での先制得点で勢いが付いてきます。

国内組と海外組との大きな違いの一つとして『エゴイズム』が挙げられますが、 特に前線を任されている大迫・堂安・南野・中島にはそれがむき出しになっています。

これも海外で各国の一流選手たちとしのぎを削ってきている証なのでしょうか?

さらに体幹の強さ。

日本人は海外選手に比べて、決して体格で勝る事はありません。特に長友や堂安、中島は小さい方に属すでしょう。

それでも屈強な海外選手からのプレッシャーを受けても倒れない強さは、今後の日本代表に、というよりJリーガーにも必要な部分なのかもしれません。

それでも唯一、Jリーグからスタメンに抜擢された橋本拳人。柴崎がパサーだとしたら橋本は中盤の底としての役割をきっちりとこなしています。

そして30分に南野のゴールで2点目!

攻撃は中島から始まりました。中島が左サイドでボールを持った瞬間、堂安と南野がスピードを上げて裏を狙う動きを見せると、逆サイドの酒井までのパスコースが綺麗に空きます。

そこを見逃さずに中島が境にパスしたボールをダイレクトでセンタリング。あとは南野が流し込むだけでフィニッシュ。

今まで何度も見てきた中島・堂安・南野の連携の中でも、ベスト3に入るであろう綺麗な攻撃での1点でした。

このメンバーの中での不安要素であった中島のディフェンスですが、今回は長友のフォローも大きかったのか、あまり裏を抜かれるシーンも見られませんでした。

前半40分を過ぎるとパラグアイはほとんど前に来ることもなく、そのまま前半が終了。2-0で折り返します。
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後半レビュー

前半は2得点で完封となると、後半は選手交代も余裕が生まれる為新しい選手のコンディションを試すことが出来るようになります。

早速後半開始時に森保監督は3人を入れ替えてきます。

中島に変えて原口、酒井宏樹に変えて植田、そして堂安に変えて久保をピッチに送り出します。

中島の交代はドリブルやスタミナに定評のある原口のコンディションチェックと、中島と同じような特徴を持っている選手ですので、チームで機能するかを確認するためでしょう。

そして植田は、センターバックにコンバートし冨安を右サイドに送ります。

所属チームでも右サイドを任されている冨安が、代表ではどのような動きをするのかと、冨安には若くて柔軟性がある為に久保との連携も試したかったんだと思います。

もちろん植田に関してはA代表での試合慣れや、吉田との連携チェックなどの狙いがあります。

そして久保の投入。

現時点では右ハーフは堂安で確定的となっていますが、おそらく今回のスタメンの中で複数のバリエーションを作る事が可能なポジションがこの右ハーフ。

その1枚としての久保という考えもあったと思われます。

それでもファンが期待してしまうのは久保の代表初ゴールですね!

序盤、久保は堂安のように前に出る事はなく、若干ディフェンシブにポジショニングします。

それによって南野と大迫のツートップのような形になっていますが、ここに前半との大きな違いが出てきました。

前半は大迫・南野・中島・堂安の誰かがボールを持つと、自然と全員が前を向き攻撃のスピードが上がりましたが、後半はそんな動きは少なくなります。

それでも久保のプレイはすごかったです。

一見するとスピードも無いし特別なテクニックを使っていないように見えるドリブルも、あのメッシを彷彿させるような足からボールが離れない、狭い所も抜け出してしまうような細かいタッチで、相手選手は思わず足を出してしまう。

サッカーを知っている人が見れば、あのドリブルの凄さは一目瞭然でしたでしょう。

シュートも放ち、フリーキックも蹴りましたが結局久保の足からゴールは生まれませんでした。

後半の22分に長友に変えて安西、大迫に変えて永井を投入。

大迫の1トップは、今や日本には欠かせないものとなってしまっており、森保監督としても頭を悩ませている点でしょう。

1番の難点は、海外組に大迫に匹敵するほどのFWがいない事。その為フォワードは大迫以外J組に頼らざるを得ない状況となっています。

今回の永井・鈴木の招集は、大迫以外の攻撃パターンを模索する為といっても過言ではないと思います。

しかしどういうわけか日本で活躍出来ているフォワード陣は、自分のチームを離れると機能しなくなってしまう選手ばかり。

川崎の小林も、清水の北川も代表では結果が出せませんでしたし、興梠の招集も現実的ではありません。

永井・スズキはオリンピックに選出されていた分、代表チームへの順応も早いですし経験もあります。

特に永井のスピードが代表チームで機能すれば、大迫以外の攻撃バリエーションという日本の強みになります。

今回の試合では、スピードを活かしたプレイというのが出ませんでしたが、W杯予選では期待したいと思います。

そして30分には柴崎に変えて板倉をピッチに送り出しますが、そのまま試合終了。

コパ・アメリカで優勝国ブラジルと引き分けたパラグアイに2-0という素晴らしい結果を出しました。



日本代表の課題

日本のストロングポイントは、間違いなく前線のスタメン4人でしょう。

控えめとされる日本人としてあれだけ我が強くて貪欲で、しかもテクニックのある選手は他にいません。

ストロングポイントの分、ウイークポイントでもあります。

それはメンバーを変えてしまうと、途端に控えめなチームに変わってしまう事。

前述しましたが、4人のうち誰かがボールを持つとスイッチが急に切り替わり、恐ろしい勢いでゴールに向かう攻撃となりますが、

それはあくまでも、この4人が揃っている時だけ。

それ以外の選手ではそこまでの攻撃にはなりません。

という事は、他から見れば『この4人さえ何とか出来れば、日本は怖くない』という事になります。

未だに森保監督は、これに匹敵する攻撃選手を見い出せてはいません。

ワールドカップで今までよりも結果を出すためには、どんどんと有望選手を海外へ出して経験を積ませて、選手層を厚くしていく必要があります。

それは守備陣でも同じことが言えます。吉田が冨安が長友が酒井が、万が一ケガをしたら・・・と考えると課題が明確になります。

来週から始まり、長く戦い続ける事になるワールドカップ予選。

本戦までにはこの課題が解決する事を、ファンの一人として強く願います!

ガンバレ!ニッポン!!

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